「今日はごはんをあげました」——この記録には、実はいちばん大事な情報が抜けています。で、何グラム食べたのか? です。
「あげた80g」と「食べた60g」は別の情報
たとえばこんな1週間があったとします。
| 日 | あげた量 | 食べた量 |
|---|---|---|
| 月 | 80g | 80g |
| 火 | 80g | 80g |
| 水 | 80g | 70g |
| 木 | 80g | 65g |
| 金 | 80g | 50g |
「あげた量」だけを記録していたら、この1週間は「毎日80g」という平坦な記録になります。しかし「食べた量」を見ると、食欲がゆるやかに落ちていることがはっきり分かります。
食欲の変化は、体調のサインとして獣医さんが重視する情報のひとつです。そしてこの変化は、「あげた量」には絶対に現れません。残した量にこそ、意味があります。
測り方は「あげる前」と「下げるとき」の2回
必要な道具はキッチンスケール(1g単位で測れるもの)だけです。
- あげる前: 器ごとフードを載せて計量し、器の重さを引く(器の重さは一度測ってメモしておくと楽です)
- 下げるとき: 残りを器ごと計量し、器の重さを引く
- 食べた量 = あげた量 − 残した量
慣れれば1回10秒です。毎食でなくても、まずは朝だけ・夜だけでも構いません。
ふやかしごはんの場合
ふやかすと重さに水分が含まれます。正確を期すならふやかす前のドライの重さを「あげた量」として記録し、足した水は水分量として別に記録するのがおすすめです(ごはんの水も1日の水分量に含めて見るためです。詳しくは「犬の飲水量の測り方」)。
家族で記録するときの落とし穴
「あげた量・食べた量」方式は、家族で分担すると威力が増しますが、ひとつだけ落とし穴があります。「下げる人」が記録しないと、食べた量が残らないことです。
- あげた人: あげた量を記録
- 下げた人: 残した量を確認して食べた量を記録
という分担ルールを決めておきましょう。共有アプリを使っている場合は、あげた人が「あげ80g」だけ先に記録し、下げた人があとから「食べ65g」を追記する形が自然です(わんカルテはこの追記に対応しています)。
記録テンプレート
日付・時刻 / あげた量 ___ g / 食べた量 ___ g / メモ(食べ方の変化があれば)
まとめ
- 食欲の変化は「あげた量」には現れない。「食べた量」を分けて記録する
- キッチンスケールで「あげる前」「下げるとき」の2回測るだけ
- 家族で分担するなら「下げた人が食べた量を記録する」ルールを決める